食糧安全のために持続可能なマネジメントと生物多様性を守る国際NGO「GRAIN」が2006年2月に発表した論文です。
GRAINはFAO(国連食糧農業機関)をも厳しく批判しています。
序文だけを訳しました。下のリンクからぜひ全文を読んでください。
Fowl play
The poultry industry's central role in the bird flu crisis
鳥インフルエンザ危機における工業的養鶏産業の中心的役割
庭先養鶏や放飼いが世界を震撼させている鳥インフルエンザの大発生に油を注いでいるのではない。強毒性のH5N1ウィルスは本質的に工業的な養鶏産業が引き起こした問題だ。その震央は中国や東南アジアの養鶏工場であり、野鳥が少なくとも短い距離なら病原体を運ぶことがありうるとはいえ、強毒性鳥インフルエンザの主な媒介者は高度に自動制御されている多国籍養鶏産業である。この多国籍養鶏産業は製品(鶏肉や卵)や廃棄物(鶏糞や羽、死骸など)を数多くのチャンネルを通じ世界中に送り出している。
それなのに、食糧安全を支えてきた農民たちの小規模な養鶏や鶏の生物多様性ばかりが目の敵にされ、大打撃を受けている。さらに困ったことに、政府や国際機関などは鳥インフルエンザがどのように広まり強毒化されたかの誤った仮説に基づき、屋内養鶏を推奨し、養鶏産業をさらに工業化させる政策を進めつつある。これは世界中で大多数の家族たちに食糧と生計を提供してきた小規模な家禽飼育を抹消することになる。この論文は鳥インフルエンザに関する現在の仮説を見直し、新しい展望を示している。鳥インフルエンザ問題の根源ー多国籍養鶏産業ーに焦点を戻すことによって。
原文:GRAIN, 2006, Fowl play: The poultry industry's central role in the bird flu crisis, GRAIN
Briefing, February 2006, http://www.grain.org/briefings/?id=194
GRAINについて:
GRAIN is an international non-governmental organisation which promotes the sustainable management and use of agricultural biodiversity based on people's control over genetic resources and local knowledge. For more
information visit: www.grain.org
