2007年04月30日

鶏はみんな元気です

梅の花が咲きました。。。
という写真をアップしようと思っていたら、
すでに初夏!!! (冷や汗)

今年の冬は人間様(=私)がバイト先でもらったインフルエンザで寝込んだものの、
鶏たちは1羽と倒れることなく、みんなそろって元気に冬を越しました。
元気な鶏たち
貫禄たっぷり、Mr. Cock

ご声援、ありがとうございます!


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2007年02月22日

鶏が卵を暖め始めました!

鳥インフルエンザもまだ油断できないけれど(お役所的には)、
でも、季節は春!
鶏が巣ごもり、卵を暖め始めました。

雌鳥が卵を暖めるのは当たり前じゃんと思ったそこのアナタ!
最近の鶏は卵を孵してくれないんですよー!

養鶏場は卵用でも肉用でも、ヒヨコを孵化場から毎回買ってくるのがほとんどです。
自分で孵化するところも機械でいっせいに孵化するため、種鳥は交尾して卵を産むだけ。

鶏が卵を暖め始めると卵を産まなくなるから、産卵用の養鶏場にとっては「採算が落ちる」迷惑な話。
そのため、母性本能の薄い鶏が卵用として品種改良されてきたと聞いてます。
だいたい、ケージ飼いの産卵用養鶏場には雄鳥がほとんどいません。

一方、肉用の鶏は早くて45日間という超特急で太らされて出荷されるため、卵を産み始める前に肉になります。

うちの元廃鶏たちは卵用のケージから来たため、初めて雄鳥に乗っかられたときはパニックに陥ってました。
これはそのうち慣れてきますが(笑)、困ったことに母性はなかなか復帰しません。
私たちは鶏にヒヨコを孵してもらって肉にしたいのに、
なだめすかしてようやく卵を抱いてみたものの、母親失格で卵を腐らせたり、やっと孵ったヒヨコもつつきすぎて殺してしまったり。今までにようやくヒヨコとして成長したのは1羽か2羽だけでした。

そのため廃鶏に母親業を期待するのは諦め、昨年春にヒヨコの一軍を買い入れました。
「とにかく卵を孵してくれる鶏が欲しいんです」と孵化場に相談し、京地鶏のヒヨコを売ってもらいました。

その雌鳥がこちらが何も言わないのに、自分から卵を暖め始めてくれました!
さすが孵化場のおばちゃん、京地鶏を勧めてもらって正解!

巣ごもり始めた鶏
私の卵にさわったらタダじゃおかないわよー。
母親の威厳が感じられます。

フランス鴨もしばらく前から卵を産んでくれてましたが、ガチョウも3日前から卵を産み始めました。

鶏とガチョウの卵
右から鶏の卵、ガチョウの卵、畑仕事をしながら英語のPodcastを聞いている旧型iPod Shuffle。

もうすぐ春ですね。
(2月19日 記)

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2007年02月16日

FAO(国連食糧農業機関)の報告書

野鳥との接触がない屋内養鶏ばかりに鳥インフルエンザが広まっていることもあり、
野鳥を主な感染源とするのは違うんじゃないかと考える動きが増えています。

FAO(国連食糧農業機関)からタイでの事例を分析した結果、
屋外での放飼いが多い小規模な庭先養鶏の方が鳥インフルエンザに感染するリスクが0.05%と一番低かったとの報告書が出されています。

2004年のタイで高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に感染したリスク率。
一番感染率が高かったQuail(ウズラ)は別として、Layers(産卵)やBroilers(鶏肉)養鶏に比べ、「Backyard(庭先養鶏)」の感染率はぐっと低かった。
FAOの報告書

<出典>
「証拠に基づいた高病原性鳥インフルエンザ対策方針を」FAO 2006年12月20日
Evidence-based Policy for Controlling HPAI in Poultry
FAO, Animal Production and Health Division, Pro-Poor Livestock Policy Initiative
Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health
Research Report
20 December 2006
http://www.fao.org/ag/againfo/projects/en/pplpi/docarc/rep-hpai_biosecurity.pdf

<報告書からの抜粋(邦訳は平賀緑)>
「2004年にタイで収集したデータをもとに、高病原性鳥インフルエンザに感染する相対的リスクが鶏の種類や飼養形態、および地域によってどのような違いがあるかを分析した。その結果、ブロイラーや産卵鶏もしくはウズラの商業的養鶏場に比べ、小規模な庭先養鶏は高病原性鳥インフルエンザに感染するリスクがきわめて低いことが判明した。」

「小規模な庭先養鶏の『バイオセキュリティー』を強めるために、屋外での養鶏を禁止することを検討している国もある。」

「しかしながら、多くの思いこみに反して、庭先養鶏は高病原性鳥インフルエンザへの感染率が0.05%、産卵鶏やブロイラーに比べても4分の一という最小の感染率を示した。」

「つまり、商業的なブロイラーや産卵鶏もしくはウズラに比べ、庭先養鶏は高病原性鳥インフルエンザに感染するリスクが最も低い。」

"We utilized data from Thailand, collected in 2004, to test the relative risks of HPAI infection in poultry flocks, by species, type of operation, and geographic location. The results indicate that backyard flocks are at significantly lower risk of HPAI infection compared to commercial scale operations of broiler or layer chickens or quail.

"Some governments are considering the prohibition of unconfined poultry flocks in order to increase 'bio-security' in smallholder backyard production.

"Against expectations, backyard flocks show the lowest risk of detected infection with HPAI (0.05 percent), only one quarter that of layer and broiler flocks.

"Backyard flocks had the lowest risks of HPAI, as compared to commercial flocks of broilers, layers, or quail."


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鶏を屋外に放飼いするメリット

私たちは国連機関などの情報に基づき、鶏を屋内に閉じこめる方が鳥インフルエンザにもかかるリスクが高まると考えるため、今でも屋外に放飼いしています。

広い放牧地を駆け回ることで鶏たちが得られるもの。

●日光
●新鮮な空気
●運動

日向ぼっこも、太陽の光をあびながら1日を過ごすことも、鶏たちの衛生と健康にとって非常に大切。
大規模養鶏場の強制的に換気されてる空気ではなくて、
丹波の山の新鮮な空気を吸いながら、
走って、ひっかいて、つついて、
うちの鶏たちは大忙しで動き回っています(ほとんど食べ物探しのためですが)。

と、ここまでは開放型鶏舎とか「平飼い」とかでも可能ですが、
極めつけに違うことが

●自然界の土や食べ物との接触

砂浴びというか土浴びも鶏の衛生に大切なことですが、
それに加えて、屋外に放飼いすることで鶏たちは土も食べるし、土の中にいる虫も微生物も食べるし、草や種や根やありとあらゆる自然界の餌を食べることが出来ます。

もちろんバイ菌もいっぱい食べてるはず。
でも、無菌状態にしたら病気になっちゃう!

それに人間の知らない、でも鶏にとって必要なミネラルも自然界にはたくさんあるはず。
動物たちは自分にとって必要な栄養素を自分で探し出すことができます。

屋外といっても、建物の外ならどんな所でも良いというわけではありません。
うちでは、草むらだった自然の地面にも放すけれど、なるべく完熟堆肥を施して牧草ミックスを蒔いて、慎重に準備した牧草地に放すようにしてます。

その「堆肥」というのも、単に鶏糞を積み上げただけのものではないんですが、
その辺はまた。

かくして、うちの鶏たちは、今日も元気に外を駆け回ってます!
屋外に放飼いしている鶏たち


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鶏も鴨も青菜が大好物

私が畑から引いてきた新鮮な青草を鴨にやっていると、柵を抜け出した鶏たちもやって来ます。

「これは私のものよ!」
クゥワァッッ!!!と、一喝!
鶏を一喝する鴨

本当は声は出てないんですが(フランス鴨は静か〜な鴨です)

かくして青菜を独り占め。
やれやれ。
青菜を独り占め

2007年02月14日

放牧地をローテーション

土曜日、新しい放牧地にガチョウを放しました。
去年の秋の種まきが遅かったので、まだか弱い牧草ですが、
でもガチョウは草を引き抜くことなく、地上数センチのところを綺麗にかみ切ってくれるため、
牧草を痛めないまま新鮮な草を食べてもらうことが出来ます。
新しい牧草地のガチョウ

フランス鴨と鶏もローテーションして。
鶏を放牧中

うちは小さな小さな牧草地に鶏とフランス鴨とガチョウをローテーションしながら放牧してます。
というか、牛を飼うだけの広さがないから、鶏たち(家禽)を飼っているんです。

キースはガチョウのことを「小さな牛」と呼んでます。

2007年02月12日

鶏小屋の敷料から堆肥作り

日曜日(といっても先週)、鶏小屋の敷料を取り出して堆肥に積みました。

うちの鶏小屋には、裁断したワラや木くずが敷いてあり、
その上にこぼれた餌や、放り込まれた青菜や草や、鶏の糞や、その他もろもろがミックスされてます。

この敷料をたくましい足でかき混ぜるのが、鶏たちに課せられた大切な仕事。
(本人たちは単に餌を探してひっかいているんですが)。
敷料をかき混ぜる鶏たち

その堆肥が、月曜日には発酵し始め、摂氏76度まで熱くなりました!
堆肥摂氏76度

「堆肥」と一口に言っても、その作り方から出来具合までピンキリです。
うちでは空気を含んだ好気性の発酵をさせ、完熟堆肥にしてから土に施します。

ケージ廃鶏と野生鶏

うちの鶏たちは寄せ集め所帯で、
健康面から考えると2つのグループに分かれます。

1つは元ケージ飼いの養鶏所さんから「廃鶏」を譲ってもらったもの。
鶏の寿命は十数年を超えることもあるそうですが、
卵を採る養鶏家さんはたいてい1年前後で鶏を入れ換えます。
まだまだ生きて卵も産むのだけど”効率”が落ちるからって。

私たちが日本で鶏を飼い始めたとき、ヒヨコを数羽単位で売ってくれるところを知らなかったので、まずは養鶏場の「廃鶏」たちから飼い始めました。

ケージからうちに来たばかりの「廃鶏」たちは、
まず臭いです。
土をひっかくということもしたことがないから、爪が長い。
そもそも足の筋肉も弱いから歩き回る足下もおぼつかず、
止まり木に登って眠ることも知らないから、地面にうずくまって寝ます。

そんな子たちも、うちに来ると1年ほどで、鶏小屋の梁に飛び乗れるまでたくましくなります。

鶏小屋の梁で眠る元「廃鶏」たち。
さすがに一気に2メートルは飛べないから、ホップ・ステップ・ジャンプで飛び乗りますが。
梁で眠る鶏たち

一方、生まれたときからうちで飼った鶏たちは、
たくましいというか、じゃじゃ馬(じゃじゃ鶏?)もいいところ。
羽先(羽だけです)を切り落としてるんですが、
それでも柵を駆け上るというか、短い羽でけなげに飛び越えるというか、
柵の中に囲っておくのが一苦労です。
もちろん、元気そのもの。
生まれたときから自然界の良いものを食べているので毛並みもつやつやしてます。

この子はヒヨコの頃、何匹の蛾やコオロギを食べたことか!
1111c°CAChoop

うちでヒヨコから飼った鶏たちに比べると、
元「廃鶏」たちは、ずいぶんたくましくなったとはいえ、やっぱりどこか弱くて病気がちです。
毎日、鶏たち1羽1羽の顔をのぞき込んで見てますが
あれ、なんか今日、元気ないなと
心配になるのは、必ず元「廃鶏」たちです。

この子たちがいるので、毎朝鶏小屋を見るまで心配なんですが、
いっそのこと病気にかかるまえに絞めて食べようかとも考えるのですが、
今のところは、ときおりしんどそうに見えてもすぐ元気になるので、
がんばれよーと応援しながら飼ってます。

うちでヒヨコから飼った鶏たちで、病気や衰弱して死なした鶏はいないです。
私は鶏を飼い始めてまだ日が浅いけど、
キースはイギリスや香港でも鶏を飼っていた、かれこれ25年間、
1羽もないとのことです。

2007年02月05日

ガチョウと雄鳥 仲良く日向ぼっこ

ちょっぴりご老体の雄鳥は鶏小屋の中で、
日向ぼっこをしながらうとうと。
ガチョウ君はまだ若いやんちゃ盛りなんですけど、
これも放牧地の片隅でうとうと。

鳥たちにとっては昼寝も日課。
うらやましいなあ。
ガチョウと雄鳥の日向ぼっこ

2007年02月03日

渡り鳥が感染を広げた報告は世界的にない(日本野鳥の会)

「Wild birds are not cause, but victim.(野鳥は原因ではなくて犠牲者だ)」とキースは言います。
でもここで私が作文するより、日本野鳥の会さんの言葉をご紹介しましょう。

日本野鳥の会:正しく理解しよう 鳥インフルエンザ
http://www.wbsj.org/nature/hogo/kyozon/rikai_inful.html
『一方の高病原性鳥インフルエンザは、自然界では無害なウイルスが、人間が作ったメ養鶏場モという高密度で家畜を飼育する状態で、急速に感染を繰り返すうち変異して凶暴化した特別なウイルスです。ウイルスを持っているのは家畜で、感染もほとんどが家畜や肉の流通、養鶏場やアヒル農場間の人やクルマの移動を通して起こっていると考えられています。』

『人間界から自然界にウイルスの放出が起これば、多くの野鳥が被害者となるかもしれません。発生農場からは、排水により近くの水系がウイルスに汚染されたり、堆肥置き場に集まる鳥が感染するなどが考えられます。それが数少ない希少種であったら、その影響は極めて大きくなるわけです。』

日本野鳥の会:野鳥を怖がる必要はありません
http://www.wbsj.org/nature/hogo/kyozon/influenza070202.html
『渡り鳥が感染を広げた報告は世界的にない
 渡り鳥が鳥インフルエンザを運んでいるのかどうかを明らかにすべく、世界各地で広範囲な調査と研究が進められています。こうした活動により、野鳥がウイルスを遠い地域まで運ぶ可能性があることは分かってきました。しかし、渡り鳥が通る経路に沿って、鳥インフルエンザで犠牲となった野鳥が発見されたことは世界的にありません。』

『野鳥がウイルスを運ぶ可能性はありますが、注意が野鳥ばかりに向き、その他の可能性を軽視することは大変危険なことです。』

鳥インフルエンザに対するバードライフ声明 2006年2月28日
http://www.wbsj.org/nature/hogo/kyozon/influenza060314.html
『野鳥の商取引、未処理の家禽およびその加工製品の移動、衛生管理が不十分な輸送用器具の再使用、感染した家禽の排泄物を農業用肥料や家畜の飼料として使用することなどが感染経路として考えられます。』
『家禽に関しては、違法なものも含め、大規模な国際取引が存在しています。』
『肥料や家畜の飼料に使用される排泄物
 危惧されるだけでなく、詳しい調査を行なう必要があるのは、鶏やアヒルなどの家禽の排泄物が未処理の状態で、農業や水産養殖で肥料や飼料として広く利用されていることです。』

ああ寒かった。カラスとガチョウ

昨晩は零下4度まで冷え込み、鶏たち大丈夫かな。。。と、心配しながら、
自分は豆炭アンカでぬくぬくの布団に入りました。

そして今朝。
いつもより近くで聞こえるカラスの声に、ドキッッッ!
慌てて祈りながら鶏舎にいったら、
鶏もフランス鴨もガチョウも無事でした。
ああ、よかった。

カラスは時折飛んできて、卵をとったりヒヨコを殺したり、
そんなたくさんの群れではなかったけれど、なにかと悪さをされました。

でも、最近は近くまで来ることは来ますが、
うちの小さな農場の中には降りてこなくなりました。

なぜか?
外を警備しているガチョウたちが、ガアガアと追っ払ってくれるから。

カラスやトンビが飛んでいようものなら、上目遣いににらみつけます
空行く敵をにらむガチョウ

日中はガチョウが外を巡回(?)しているので、7羽の番「鳥」にガアガア吠えられ、
カラスはそそくさと飛んでゆきます。

ガチョウも夜は小屋に入れていますが、
今年の冬は鹿も畑に入ってきてません(今のところ)。

2007年02月02日

大分で鳥インフルエンザに感染したチャボの話

鳥インフルエンザの感染が心配なのは工場みたいな大量生産養鶏場では、、、とかいうと、必ずと言って引き合いに出されるのが2004年に大分県で感染したペットのチャボたちの話です。

大分では数羽で「庭先」で飼っていた「チャボ」も鳥インフルエンザに感染した。
だから小規模でも、自然養鶏の平飼いや放飼いでも、危ないんですよーって。

でも実際はどういう状況で大分のチャボが飼われていたのか、ずっと疑問でした。

今でもネットで見られる大分の鳥インフルエンザ現場の写真。
http://www.tsnlife.com/japannews/japnews055.html
タイ語の本文は読めませんが、
下の記事の写真と照合して間違いないと判断しました。
http://www.med.oita-u.ac.jp/infectnet/influenza/influ_report_00120.html

この写真を見て私が思ったのは、
えっ? こんな小さな鶏小屋だったの?
しかも小屋の外はすぐ材木が置かれているし、道路へも柵がないし、、、

家畜保健衛生所の方たちが来られたときに、本当にこのチャボたちは外に放飼いされていたんですか、と尋ねてみました(下の会話は録音テープに記録してます)。

平賀:「写真を見たんですけれども、外に柵もなかったんですが、屋外にいたんですか?」
家畜保健衛生所の所長さん:「屋外におります。はっきり書いてございます。はっきり屋外に放し飼いをしております。アヒルもそうですし。」
平賀:「チャボも外にいたんですか?」
家畜保健衛生所の所長さん:「そうですね、はい。そのような記載があります。」

つまり、直前の発言から家畜保健衛生所の所長さんが言いたかったことは、
「小規模、前回日本で発生した大分県で発生した事例は、同じような、これと同じような形態で発生し、すべて殺処分になっていまして・・我々は今回心配して飼養形態を変えていただきたいということでお願いに上がっているということです。」

ふーん、と、腑に落ちないまでもその場はそれで終えたのですが。
そのとき所長さんが私たちに見せてくれた報告書のページをしっかり読んでみると。

農林水産省トップページ > 消費 > 鳥インフルエンザに関する情報
過去の発生:高病原性鳥インフルエンザの感染経路について
http://www.maff.go.jp/tori/20040630report.pdf
高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム 2004年6月30日
15ページより
『2004年2月14日に民家の庭先で飼育する尾曳チャボ13羽、アヒル1羽のうち、尾曳チャボ3羽が死亡。2月16日に更にチャボ4羽が死亡した。同日、家畜保健衛生所が立入検査と病性鑑定を実施し、簡易キット等の検査でインフルエンザA型と判明したため、残りのチャボ6羽、アヒル1羽を自衛殺処分とした。2月17日にH5亜型の高病原性インフルエンザと確認された。』

という事例なのですが、「民家の庭先」とか「チャボ」と言われたとき、パッと頭に思い浮かぶのは、農家の庭に鶏たちが自由に歩き回り、土や青菜をつついている昔懐かしの風景だと思います。

ところが、16ページに読み進みますと(文字強調by平賀)、
『餌は主に農協の配合飼料を給与。たまに野菜の残さ等の緑餌を給与。』
チャボは小屋に入れたままで外には出していないが、アヒルは放し飼いにされ、敷地内を自由に移動できるようになっていた。』

しかも
『鳥小屋は頑丈な木造で金網を張ってあるため、スズメ等の野鳥の侵入はできない。』

・・・・・・・・・・(冷や汗)
家畜保健衛生所の所長さ〜ん!!! しっかりしてくださいよぉ。

いや、でも、大分のチャボは屋外に放飼いされていたと思いこんでいる人は多いです。
というか、それが大多数です。

「庭先養鶏」にもピンからキリまで。
「放飼い」にもピンからキリまで。

このとき、唯一屋外を歩いていたアヒルは抗体検査したら陰性だったというのも興味深いですが。

だからといって、屋外に放飼いしている鶏ならぜったい感染しないとは言えません。
私たちも可能性がゼロとは言いません。
だってかなり人工的な環境で作り出されてしまった強毒性のウィルスには
自然免疫力で抵抗しきれないこともあるでしょうから。
ただ、鶏たちを閉じこめてしまうより感染する可能性が少ないと考えるだけです。

「屋外」といってもピンからキリまでなんですが、それはまた改めて。。。

鳥インフルの原因「野鳥の可能性低い」 京産大センター長が指摘

京都新聞 2007年1月28日(日) より
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007012800093&genre=G1&area=K1D

『宮崎県清武町で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、「鶏舎の構造上、野鳥が入る可能性はほとんど考えられない」』

『大槻教授は、清武町の現場を発覚6日後の今月17日に視察した際、防鳥網や消毒などの対策が取られていたとして、「あの養鶏場での発生はショック。ウイルス侵入の経路は分からない」と、従業員からの聞き取りが必要と指摘した。』

まあ、私はシンポジウムの講演全体を聞いておらず、コメントを抜粋した新聞記事だけに基づいて大きなことは言えませんが、、、

でも京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長すらこう言わざるを得ない状況なんですから、鳥インフルエンザ感染の対策は、野鳥以外の要因を調べた方が脈ありそうなことは認めざるを得ないのではないでしょうか。。

雪も食らう鶏たち

一面の雪化粧になった今朝も、鶏たちは元気です!

せっせと雪をついばむ鶏たち。
白いからってヨーグルトと間違えてない?
(鳥目って、白黒だったっけ?)
でも銀世界に踏み込むのは躊躇して、戸口に固まってました。
雪の日の鶏たち

フランス鴨たちは雪もへっちゃら。
こちらもせっせと雪をつつく。
雪の日のフランス鴨たち

初めは雪に面食らったガチョウたちも今では平気。
大きなくちばしで雪もほじくる。
雪の日のガチョウたち

人間も鶏も畑も寒さは好きじゃないけど、
それにしても今年の冬は暖かすぎたよなあ。。。

屋内に閉じこめたら大丈夫・・・なわけないです

タイ国Ang Thongの農場主は屋内養鶏システム(closed-farm system)を推奨するのは間違っているとバンコクポストに語っている「Chatamasさんは5年前に屋内養鶏に切り替えたけれども、屋外で飼っていたときより、屋内にした方が免疫力が落ちたため鳥インフルエンザで鶏を死なす数が増えたことを経験した」

Buriramで有機農業を営むVeerapon Sopaは鶏を約100羽、鴨40羽と少しのガチョウを屋外で飼っている。近くの養鶏場は鳥インフルエンザに感染してしまったけれど、彼の鶏たちはみな無事だった。彼は屋外で健康的に育てられた鶏は強い免疫力を持ち、それが感染に抵抗する手助けになると信じている。
(日本語訳 平賀緑)

元はタイのBangkok Postに掲載された記事です。
原文はもっと辛辣な情報を書いてますが、それはまた機が熟したときに。。。

http://www.focusweb.org/the-flu-that-made-agribusiness-stronger-3.html
The flu that made agribusiness stronger
Monday, 05 July 2004
By Isabelle Delforge
This article first appeared in the Bangkok Post

工業的養鶏産業の内情こそ調査すべき

野鳥や庭先養鶏をやり玉に挙げるより、工業的養鶏産業の内情を追う方が鳥インフルエンザの真相を解明するー
食糧安全のために持続可能なマネジメントと生物多様性を守る国際NGO「GRAIN」が2006年2月に発表した論文です。
GRAINはFAO(国連食糧農業機関)をも厳しく批判しています。

序文だけを訳しました。下のリンクからぜひ全文を読んでください。

Fowl play
The poultry industry's central role in the bird flu crisis

鳥インフルエンザ危機における工業的養鶏産業の中心的役割

庭先養鶏や放飼いが世界を震撼させている鳥インフルエンザの大発生に油を注いでいるのではない。強毒性のH5N1ウィルスは本質的に工業的な養鶏産業が引き起こした問題だ。その震央は中国や東南アジアの養鶏工場であり、野鳥が少なくとも短い距離なら病原体を運ぶことがありうるとはいえ、強毒性鳥インフルエンザの主な媒介者は高度に自動制御されている多国籍養鶏産業である。この多国籍養鶏産業は製品(鶏肉や卵)や廃棄物(鶏糞や羽、死骸など)を数多くのチャンネルを通じ世界中に送り出している。

それなのに、食糧安全を支えてきた農民たちの小規模な養鶏や鶏の生物多様性ばかりが目の敵にされ、大打撃を受けている。さらに困ったことに、政府や国際機関などは鳥インフルエンザがどのように広まり強毒化されたかの誤った仮説に基づき、屋内養鶏を推奨し、養鶏産業をさらに工業化させる政策を進めつつある。これは世界中で大多数の家族たちに食糧と生計を提供してきた小規模な家禽飼育を抹消することになる。この論文は鳥インフルエンザに関する現在の仮説を見直し、新しい展望を示している。鳥インフルエンザ問題の根源ー多国籍養鶏産業ーに焦点を戻すことによって。

原文:GRAIN, 2006, Fowl play: The poultry industry's central role in the bird flu crisis, GRAIN
Briefing, February 2006, http://www.grain.org/briefings/?id=194

GRAINについて:
GRAIN is an international non-governmental organisation which promotes the sustainable management and use of agricultural biodiversity based on people's control over genetic resources and local knowledge. For more
information visit: www.grain.org

鶏たちの健康食?

残念ながらまだまだ理想には遠くって、うちの鶏も半分くらいは市販の飼料を食べている。これが心配の元なんだけど。

だからこそなおさら、1日の大半を屋外に放して、鶏が自ら食べたいと選ぶ自然界のものを食べさせてあげることが大切と考えている。

うちの鶏たちは野生の土や堆肥たっぷりの牧草地の土をひっかいては、いろんな種や虫や、私たちには理解不能なありとあらゆるものを食べている。

今は冬で青草も虫たちもずっと少ないので、これまた完熟堆肥を施した野菜畑に生えている青草や青菜を毎日あげるようにしている。
これは私の日課。
時間があるときは草引きをして青草をあげ、時間がないときは白菜とかをあげている。

私は「○○にはこれが効く!」という昨今の健康食ブームを苦く思っているけれど、
納豆ダイエットには呆れるどころか心配になったけど、
それはさておき。

これだけ鳥インフルエンザに感染するぞって脅されると、やっぱり少しでも良さそうなものをあげたくなってくる。

それで飲み水にニンニクを入れてみたり、カスピ海ヨーグルトをあげてみたり。
ニンニクはもとから人間の免疫強化のためにたくさん育ててるし(ニンニクの話はこちら)、
乳酸菌には前から注目しているからカスピ海ヨーグルトも人間が常食していて、余ったときには鶏にもあげてました。

鶏にヨーグルトあげるの??って笑われたこともあるけど、
好きですよ、みんな(笑)

ヨーグルトに群がる鶏
くちばしも鶏冠も白くして、カスピ海ヨーグルトに群がる鶏たち

いかんいかん。
基本がきちんとできてないと、健康食も意味ないんだから。

私たちだって心配

毎朝、祈りながら鶏小屋に向かいます。
「今日も誰も死んでませんように」って。

凍り付く寒い夜はとくに心配。鶏たちは寒さが苦手なんです。
体力が落ちれば、ウィルスにだって弱くなる。
ああ、また昨晩も寒かったけど・・・

朝、祈りながら小屋に向かい、
鶏小屋の戸口に勢いよく集まる鶏たちを見て、ホッと一息。
フランス鴨も私の姿を見ると外に出ようとアミをつつき、
気配を察したガチョウは目を合わせもしないうちからガアガアと催促します。

うちの鶏たちが鳥インフルエンザにかかる可能性はゼロではありません。
私たちは足りない資源と労力と時間とで抱えきれないほどのプロジェクトを進めているから、鶏たちの食べ物もまだまだ理想にはほど遠い。
残念ながら未だに半分くらいは市販の飼料を食べているし、群れにはその半生をケージで過ごした廃鶏もいる。

だから絶対大丈夫とはとても言えなくて、
毎日が心配。

でも、だからこそなおさら、1日の大半を屋外に放して、鶏が自ら食べたいと選ぶ自然界のものを食べさせてあげることが大切と考えています。

もし鶏たちを閉じこめてしまったら、今までの自由を奪ってしまったら、鶏たちが必要とする自然界の環境と食べ物から切り離してしまったら、
それこそ他の病気や鳥インフルエンザに負けてしまうと考えています。

待ちかまえるフランス鴨たち
早く外に出たいんだけどぉ〜
戸口でせかすフランス鴨たち

2007年02月01日

京丹波で鶏を屋外に放飼いしています

京丹波町の小さな小さな農場で、鶏とフランス鴨とガチョウとを屋外に放飼いしています。

3年前に鳥インフルエンザで大量の鶏が殺された浅田農産船井農場は山の向こう。

そして今年、ひしひしと鳥インフルエンザの感染が広まり、お役所からの圧力も強まる中、でも私たちの鶏を守るために毎日屋外へ放しています。

屋外に放して感染した鶏は、少なくとも日本にはいません。
逆に、防鳥ネットや消毒槽に守られているはずの屋内で鳥インフルエンザが広がっていませんか?

私たちは10年来手がけている環境・開発NGO活動の一環として、人と自然の健康のために自分の食べ物を自分で育てる、自分の燃料も自分で作る、適正技術を紹介するプロジェクトの一環として、鶏を屋外に放飼いしてます。

「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」のウェッブサイトは世界100カ国以上から参照されていて、ここの「小さな農場」に紹介している情報を見て、世界中で多くの人たちが自分の食べ物を育てています。なかには進路を変えて土地を買い、帰農した人たちがいるくらい。

途上国の貧しい農民たちにとっても、小規模に飼う鶏や鴨は家族の食糧となり家計の収入源となる、貴重な貴重な存在です。

私たちだってぜったい大丈夫という100%の確証は持てません。だって自然界には存在しないような強力な強毒なウィルスが作り出されてしまったから。
うちの鶏たちが鳥インフルエンザにやられてしまったら、速効、家畜保健衛生所に通報して、鶏も鴨もガチョウも殺されて、10年来がんばってきたプロジェクトも諦めなくちゃいけないと思う。

正直、恐いです。このブログも書いた翌日に鶏が死んでいたらどうしようと思って、なかなか書けませんでした。

でも今は、いろんな情報を検討した結果、鶏を屋外に放飼いするほうが鳥インフルエンザにも負けず生き延びられる可能性が高いと考えるから、今日も鶏たちを太陽の下に放しています。

屋外に放飼いしている鶏たち元気に外を駆けめぐる鶏たち